人手不足の時にリーダーがすべきこと
「うちのチームは人手不足なので
増やしてもらえるように
会社に訴えているのに、一向に
配属してもらえません」
このようなお悩みを研修や講演で
お伺いすることがあります。
世の中全体が人手不足、は否めません。
どの業界や会社でも、以前と違い、
人を増やしてほしい、と言っても
そう簡単には採用できる世の中では
ないのです。
しかし、本当に人を増やせば
問題は解決するのでしょうか。
採用担当者から、こんな声が
聞こえてきます。
人が欲しい、というから必死に採用して
配属したのに、その人が配属して
半年ほどで辞めてしまう。
また、チームメンバーから
ミスマッチの人だった、との
クレームが、、、
まず、この問題は、そのチームの
丁寧な関係構築や育成を怠っていた、
ともいえるでしょう。
新しい人は機会ではありません。
そしてチームってすぐさま
できるわけではありません。
徐々に関係ができ、仕事もすり合わせができ、
すれ違いを解消し、、、
こんなことを積み重ねてようやく
人はチームの一員になっていきます。
さらにもう一つ。
本当に人手不足が問題なの?
これが根本に考えなくてはならないことです。
人を補充する、は、ひとつの解決策ですが、
それ以外の解決策、本当にないでしょうか。
無駄な作業はないか
大事と思っていることが
案外無駄なことも多い!
適材適所でみんなが動いているか
誰かが仕事を抱え込んでいないか
IT化できることはないか
まずは今の状況を見直すことが
大事です。
が、よく聞こえてくる声が、
それぞれが忙しくて、手を止めて
今の状況を見直したり、誰が何を
抱えているのかを共有する時間すらない、と。
だからまずは余裕を持つために
人を増やしてほしい。
が、、、やっぱり忙しくても
一旦手を止めて状況整理をすべきです。
でないと、また新しい人が入っても、
時間がないから丁寧な関係構築もできず、
手とり足取り教える時間もなく、
そうこうするうちにその人が
辞めていき、また元の状況になるからです。
この、状況整理をするのは、
リーダーの仕事です。
みんなが活躍しやすくなるために、
リーダーはまず、メンバーの話をきき、
どんな仕事を抱えているのか、
何が得意なのか、困っていることは、
など、タスクだけでなく、個人の
仕事の癖も情報収集するとよいでしょう。
そして、こうしたほうがいいのでは?
という案を出します。
しかし、トップダウンで進めていくと、
これまた弊害が。
メンバーが納得し、主体的に動くためには、
集めた情報を整理し、それに対して
リーダー自身の意見も持ちつつ
メンバーとどうしたらいいか、を
話し合う機会を作ることです。
今のままでは忙しい日々から
抜け出せません。
発展させるためには、目の前の
仕事を回すだけでは前に進みません。
特に今は新年度で忙しい、という方も
多いと思いますが、そうこうするうちに
あっという間に1年経ってしまいます!!
どこかで決めて、アクションしてみてくださいね。
リーダー自身が楽になるためにも。