イケイケの人が管理職になる前に
プレ管理職の方たちの指導をする際に
まず必ず実施することは何だと思いますか?
それは「自己理解」です。
特に元来アグレッシブな人こそ、
自己理解をしていただくようにしています。
というのも、アグレッシブではない人は、
むしろ内省することを日常やっているからです。
アグレッシブな人は例えばこんな感じ。
やろうと思った事は、すぐに行動に移す。
過去のことにクヨクヨしない。
こうだ!という信念をもって信じている、
時に頑固になったり譲れない。
いかがでしょう?
思い当たる方はアグレッシブさんです。
で、こういう人は、メンバーでの活躍が
目立つので、リーダーとして
推薦されやすい。
言われたことを主体的にすぐにやる、
意識が高い、など評価されるからです。
でも、私の過去のカウンセリング経験から、
こういう人は案外自己理解できていないんです。
アグレッシブでない人は、内省を日常的に
している、と言いましたが、こういう人は
自分の判断は正しかったんだろうか・・・
本当にこの選択であっているんだろうか・・・
あの発言で、相手はどう思っただろうか・・・
もしもまた失敗したらどうしよう・・・
これをお願いしたら相手は嫌がらないだろうか・・・
こんな風に、自分のやったこと、言った事、
それによる未来や周囲への影響を
常に考えています。
アグレッシブさんは、周囲に自分がどう
思われているか、あまり考えたことがありません。
気にしません。
そして、アグレッシブではない人の
気持ちがよくわからないことにもつながります。
どちらが正解、ということではなく、
リーダーは、周囲をいい形で巻き込んでいくスキルが
必要です。
自分と周りの人の違いを知り、ひとりひとりに
目を向けて、相手にあうペースや言葉がけを
意識することが大事になっていきます。
そう、周囲は自分とは決して一緒ではないのです。
何ですぐにやらないの?と思っても
色々内省して、行動できない人もたくさんいるんです。
勿論、やった方がいいに決まっている、って
みんなわかっているのですが、できない人も
いるのです。
以前、ある企業のプレリーダーのアグレッシブさんの
カウンセリング時に
みんなクヨクヨするし、新しいことにチャレンジするの、
怖いんですよ。ってお伝えしたら、大変ビックリして
いた方がいましたが、その方は、その日から
自分と周りは違うんだ、を意識された結果、
周囲とうまくコミュニケーションを取ることが
出来るようになったそうです。
リーダーになる前に、しっかり自分と向き合ってほしい。
そして、自分の特徴、持ち味を客観的に
周囲と比較して、理解して、どう活かすか、
動機を付けるか、をシミュレーションしていただきたい。
こんな理由で、必ず自己理解を時間を掛けて
実施するようにしています。