組織のコミュニケーションバランス
職場環境のよい会社とは、
どんな会社でしょうか。
人によって、そこに求めるものは
違うと思いますが、
カウンセリングでよく受ける、
会社を辞めたい理由として、
「人間関係」があがってきます。
特にコロナ禍になり、対面よりも
案外難しいコミュニケーション。
リモートワークを取り入れている企業は、
改めてコミュニケーションの大切さを
実感されていることと思います。
さて、コミュニケーションがうまくいっている
組織とは??
それは、受容と傾聴、主張がキーワード。
多様な人たちが同じ環境に存在する中、
受信と発信のバランスが整っていないと、
環境が悪いと感じる人が増えていくようです。
受信は、受容と傾聴、
発信は、主張です。
上司もメンバーも関係なく、誰もがこのバランスを
整えること。
まず、受容とは、無条件に相手を受け入れること。
傾聴は、真摯に耳を傾けること。
そして主張は、自分の意見や考えを
臆さず表出すること。
こう聞くと、上司がちゃんとメンバーの話を
ちゃんと聞いたり、受け入れてあげたりしなくては、と
イメージしがちですが、
メンバーも上司の話に真摯に耳を傾けることが
大事です。
つまり、上司にだけ、メンバーがちゃんと話を
聞いてくれ、と一方的に自分と自分の
主張を押し付けるだけでは、バランスは
悪くなります。
メンバーもちゃんと上司の話を聴くことが
できているかどうか。
つまり、人間関係が良い職場、とは、
上司もメンバーも縦も横も、
お互いの違いを無条件に受け入れて、
相手の話を聴き合えているか。
その上で、お互いが自分の主張を
臆さずに言い合えているかどうか。
コミュニケーションは、お互いの努力によって
成り立ちます。
チームの雰囲気が悪い、と思ったら、
まずは相手の課題を探す前に、
自分の課題を見直してみて、
その上で対話してみてはいかがでしょうか。